思考整理・言語化の本3冊を比較 『ゼロ秒思考』『反応しない練習』などの選び方

本の比較・選び方

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頭の中がまとまらない。
人の言葉が気になって、何度も思い返してしまう。自分の気持ちを説明しようとしても、うまく言葉にならない。

どれも「考えること」に関する悩みですが、困っている場面によって手に取りたい本は変わります。

この記事では次の3冊を比較します。

  • 赤羽雄二さんの『ゼロ秒思考』
  • 草薙龍瞬さんの『反応しない練習』
  • 荒木俊哉さんの『こうやって頭のなかを言語化する。』

私自身は『こうやって頭のなかを言語化する。』をきっかけに、数か月にわたってノートを書く練習を続けています。今のところ感じているのは話し方が急に変わったというより、自分がなぜそう感じたのかを以前より深く考えられるようになったことです。

その実践も踏まえて3冊の違いと、悩みに応じた選び方を整理します。
3冊すべてをそろえる必要はありません。まずは今の自分に合う一冊を選ぶ参考にしてください。

3冊の違いを比較|今、何に困っている?

選ぶときの目安をまとめると、次のようになります。

本 選ぶ目安になる悩み 主な取り組み
ゼロ秒思考 考えが頭の中を巡り、整理が進まない 時間を区切ってメモを書き、考えを整理・深掘りする
反応しない練習 人の言葉や出来事に気持ちが振り回される 仏教の考え方を手がかりに、自分の心の反応を見つめる
こうやって頭のなかを言語化する。 自分の気持ちや、その理由をうまく説明できない 出来事や感情を記録し、自分に問いかけて言葉にする

これは、どの本が優れているかという順位ではありません。
取り組む内容には重なる部分もありますが最初にどの悩みから向き合いたいかで選ぶと、読み始める目的がはっきりします。

『ゼロ秒思考』|頭の中の考えを書き出して整理したい人へ

『ゼロ秒思考』は、赤羽雄二さんによる、メモ書きを使った思考のトレーニングを紹介する本です。

本書では、A4用紙を使い、1ページ1分、毎日10ページを基本とした方法が示されています。思いついたことを文字にするだけでなく、考えを深めたり、多方面から検討したりするための使い方も扱っています。

こんな悩みがあるときの候補

  • 同じことを何度も考えているのに、整理が進まない
  • 仕事の課題やアイデアを、まず紙に出してみたい
  • 頭の中だけで考えず、書きながら検討する習慣をつけたい

例えば、仕事で気になることがいくつもあると、別々の問題がひとまとまりになって「忙しい」「うまくいかない」と感じることがあります。

そんなときに、テーマを決めて書き出す練習をしたい人に向いている一冊です。

選ぶ前に知っておきたいこと

「1ページ1分」は、1日1分ですべて完了するという意味ではありません。基本の方法に取り組むには、複数ページを書く時間も必要です。

また、書けば必ず悩みがなくなるわけではありません。
書いたことで課題が見えても、実際の解決には、情報収集や誰かとの相談、行動が必要な場合があります。

考えを整理し、次に検討することを見つけるための練習として読むと、目的を持って取り組みやすいと思います。

書き出すことで、頭の中のモヤモヤをどう整理するのか。もう少し詳しく知りたい方は、『ゼロ秒思考』の要約・書評も参考にしてください。

『反応しない練習』|出来事への心の反応を見直したい人へ

『反応しない練習』は草薙龍瞬さんが、仏教の考え方を日常の悩みに生かす方法を紹介した本です。出版社も日々の「反応」を見直すための、実生活に役立つ考え方として紹介しています。

メモの書き方を身につけることより、出来事に対する自分の心の動きに目を向けたいときの候補になります。

こんな悩みがあるときの候補

  • 相手の一言を後になっても繰り返し思い出してしまう
  • 他人の評価が気になり、自分の行動を決めにくい
  • イライラしたときの自分の受け止め方を考えたい

この本を選ぶなら「相手を変える方法を探す」という目的よりも、「その出来事に自分はどう反応しているのかを理解する」という目的で読むとよいと思います。

選ぶ前に知っておきたいこと

「反応しない」という言葉を嫌なことをすべて我慢する目標に置き換える必要はありません。

自分の受け止め方を見直すことと、相手に要望を伝えたり、問題のある環境から距離を取ったりすることは両立できます。

読んでも気持ちが揺れる日はあるはずです。
「感情が動いたら失敗」と採点するより、自分の反応を振り返るための視点を得る本として検討してみてください。

人の言葉が気になったとき、自分の心の動きをどう見つめればよいのか。
『反応しない練習』の要約・書評では、本書の考え方と日常で取り入れるヒントを紹介しています。

『こうやって頭のなかを言語化する。』|自分の気持ちを言葉にしたい人へ

『こうやって頭のなかを言語化する。』は、コピーライターの荒木俊哉さんが、自分の思いや考えを言葉にする方法を紹介した本です。

出版社の紹介では、1日3分・3ステップのノート術が提案されており、実際に取り組むための5日間体験も用意されています。

本書の「ためる」「きく」「まとめる」という流れを、私は、出来事と感情を記録し、その理由を問い、今の自分の考えを整理する練習として取り入れています。

こんな悩みがあるときの候補

  • 「嫌だった」「うれしかった」の先を、うまく説明できない
  • 自分が何を大切にしているのかを考えたい
  • 借りてきた言い回しではなく、自分の言葉で伝えたい

例えば、「予定が変わってモヤモヤした」という気持ちがあったとします。

その理由は、変更が嫌だったからかもしれませんし、説明がなくて納得できなかったからかもしれません。

これは説明用の例ですが、感情の名前だけで終わらず、何に引っかかっているのかを考えることが私にとって大切な練習になっています。

実践して感じたことと、まだ難しいこと

数か月取り組んで、感情の理由を以前より深く考えられるようになってきたと感じています。

一方で3分で納得できる結論が出ない日もあります。
相手の問題点ばかりを書いてしまい、自分の気持ちを十分に掘り下げられないこともあります。

すぐに話し上手になる方法というより、自分の考えをつかむための習慣として役立っている、というのが今の実感です。

言語化ノートを続けて、どんな変化があったのか。
感情の理由を掘り下げられるようになった実感や結論がまとまらない難しさは、『こうやって頭のなかを言語化する。』の要約・実践レビューにまとめています。

どの順番で読む? 最初の一冊は悩みから決める

私の提案は順番を固定せず、今一番困っていることから選ぶ方法です。

  • 考えがまとまらず、同じところを巡っているなら: 『ゼロ秒思考』
  • 人の言動への反応に気持ちを使いすぎているなら: 『反応しない練習』
  • 自分の気持ちや理由を言葉にしたいなら: 『こうやって頭のなかを言語化する。』

この選び方は3冊の内容を踏まえた私なりの整理です。

例えば、『ゼロ秒思考』で書く習慣を試したあと、感情の理由をもっと丁寧に考えたくなったら、言語化の本を検討する。書く前に人の評価が気になって手が止まるなら、『反応しない練習』を手に取る。

一冊を試してから、残っている悩みに合わせて次を選ぶとよいと思います。

同時にすべての方法を始める必要はありません。
取り組む時間をつくれるか、自分の目的に合うかも含めて考えてみてください。

まとめ|今の自分が取り組みたいことから選ぼう

3冊はどれも自分の考えや心に向き合うきっかけになる本ですが、入口が異なります。

書きながら考えを整理したいなら『ゼロ秒思考』。
出来事への心の反応を見直したいなら『反応しない練習』。
自分の気持ちや理由を言葉にしたいなら『こうやって頭のなかを言語化する。』が候補になります。

私自身は言語化ノートを続けるなかで、感情の理由を考える練習に手応えを感じています。ただし、今も結論に迷う日はあります。

本を選ぶときは「これで全部解決するか」よりも、「この本の練習を、今の自分は試してみたいか」を考えてみてください。

気になった一冊があれば目次や試し読みを確認し、自分の悩みと重なる内容があるか確かめてみることをおすすめします。

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